2017年2月18日土曜日

恐怖の魔笛-その1

どうしようか迷ったのだが・・・二年経つし、無効だろうと思い、書く事にした。

その前に、歌劇「魔笛」について少々拙いながら説明させていただく事にする。

かの時代が生み出した超天才作曲家のモーツァルトの書いた、ドイツ語の歌劇である。

ストーリーは、どこかの国の王子タミーノが、鳥人間のパパゲーノと一緒に魔法の笛と魔法の鈴を携えて、誘拐されたパミーナという姫を救出に行くという物語だ。

そして、敵の陣地に入った時、驚きの真実をタミーノは知る。

なんと、パミーナ姫を誘拐したのは、偉い坊さんのザラストロという男で、「これは誘拐じゃなくて、保護だったんです」と言い出したのだ。

苦労してきたのに、悪者の手先でやって来たとなっては、王子タミーノのプライドとメンツが丸つぶれである。

そうこうしていたら、偉い坊さんのザラストロが「パミーナにふさわしいか、試験して合格したら、一緒になってもいいよ」と仕切りだしたのである。

これが権力というものだ・・・ストーリーの流れは、ザラストロに掌握され、とんとん拍子に進んでいく。

急に目的が変わったにも関わらず、どんな手段を用いてでもパミーナと一緒になりたいタミーノは、何故かお供のパパゲーノを巻き込んで試験を受ける事に即決する。

試験の内容は、「沈黙を守る」という事。スルー、無視、シカト、なんでもアリ。黙ってればそれでいい、というわけだ。

試験は、どうしてもお喋りがやめられなかったパパゲーノは落ちてしまう。

タミーノは試験に合格。

めでたくタミーノとパミーナは一緒になれました。

めでたし、めでたし。

何だそれ。

正直、モーツァルトの音楽がなければ、こんな脚本は今日まで残っていなかったのではないかと思ってしまうほど、謎だらけ。

書き忘れたが、パミーナ姫の母親がどうやら悪だったらしい。

深く掘り進めればいろんな解釈が出来るだろうが、とにかく、大体そんな感じのストーリーだ。

そう、この素晴らしい歌劇を、とりとり市の歌劇をやる団体が公演する事になり、マウスキー姉妹にも合唱参加の話がもちかけられたのだ。

声をかけていただくなんて、なんて嬉しいんだろう・・・。

ドイツ語は嫌いだけど、頑張ろう・・・。

そんな前向きな気持ちで、参加させてもらった。

しかし、まだその時は何も知らなかったのである。

その先に、恐ろしい事が幾度も待ち受けているという事を──。

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